公演概要
タヒノトシーケンス vol.2「巨大ないきもの、囁きながら眠る」
脚本・演出:仲井陽
日程:2017年1月21日(土)・22日(日)
会場:相模女子大学グリーンホール・多目的ホール
主催:公益財団法人相模原市民文化財団
協賛:アサヒ飲料販売株式会社

作品コンセプト
架空の地方都市「田丁町(たひのとちょう)」を舞台に展開される短編演劇プロジェクト「タヒノトシーケンス」の第二弾公演。懐かしくて奇妙な、虚構の町の日常生活。
駄菓子屋で初めて口にする菓子のような、どこか既視感がありながらも説明のつかない違和感。可笑しさの中に潜むほのかな切なさ。日常と異界が静かに交差する世界観が特徴です。
町中の道は迷路のように曲がりくねり、鳥居に十字架が付いた「クライスト神社」、とりあえず何でも診察する「重篤病院」、五割の確率で飛行機が行方不明になる「金田飛行場」、昼に突然太陽が消える「黒昼」現象など、シニカルかつ不可思議な設定が緻密に構築されています。
プロジェクト背景
TRPGの手法を応用し、数年にわたり創出された膨大な町の設計情報をアーカイブとして蓄積。その設定を背景に物語が立ち上がる構造を持っています。ミニマルな舞台装置に、プロジェクターによるアニメーションやビジュアルを重ねることで、実体のない町の風景を立体的に可視化。演劇と映像、物語設計と空間演出が融合したプロジェクトです。
2015年の初演は高い評価を受け、本作はその発展形として制作されました。
脚本・演出:仲井陽
1979年石川県生まれ。早稲田大学在学中に創作ユニット「ケシュ ハモニウム」を旗揚げ。劇作家・映画監督としてPFFアワード入選、夕張学生映画祭準グランプリなどを受賞。現在は映像ユニット「ケシュ#203」の映像作家として、NHK Eテレ『100分de名著』『グレーテルのかまど』などのアニメーションを担当。「日常における異質」「異世界における日常」をテーマに、普遍的な人間の感情を描き出す作風を特徴としています。
美術・プロジェクション:ケシュ#203
仲井陽・仲井希代子によるアートユニット。手描きと切り絵を融合させた独自のビジュアルスタイルで、物語性の高い映像演出を展開。舞台「タヒノトシーケンス」では、脚本・演出と美術・ビジュアルプロデュースが緊密に連動し、プロジェクションマッピングを活用することで架空の町を舞台上に出現させています。
音楽提供について
プロデュースのみならず本公演においては、elegirl labelから複数楽曲を提供。
田丁町という虚構の都市に呼吸を与える重要な要素として機能しました。懐かしさと違和感、静謐さと不穏さ。舞台上の情景と観客の感情をつなぐ媒介として、音楽は物語の奥行きを拡張します。