第3回公演

ゴーストニートペアレント

2009/02/19~2009/02/22

明石スタジオ

山本健介

伊藤淳二、梅舟惟永(ろりえ)、遠藤友香理
大重わたる(夜ふかしの会)、片飛鳥、兼桝綾
萱怜子、シオミダイキ(贅沢な妥協案)
清水穂奈美、早崎修司(マグズサムズ)
横山翔一(お前と悪戯酒)、善積元

美術:泉真 照明:橋本悠歩(Quintet☆MYNYT) 音響:田中亮大 舞台監督:八重樫慶 制作:半田恭子 演出助手:中舘淳一郎 宣伝美術:サノアヤコ 衣装:川口結 Web:きだあやめ(elegirl label)

『ニート』と口にするとき、
『ニー』で顔は笑う。
『ト』で現実に戻る。

彼女が余命一年と宣告されてから、既に三年がたつ。

入院費の関係で自宅療養を余儀なくされたまま彼女は二年間、何もしていない。
僕も僕で働かず、彼女のほかにもう一人彼女(その2)をつくり、
彼女が死んだら彼女(その2)にシフトする準備を、粛々と進めていた。

窓の外から見える「東京」は、アパートに隣接する桜の園の花が満開になる一時期だけ、
花に埋もれてかき消えるが、今年の冬も桜に花をつけさせることは、どうしても出来なかった。

「もしも私たちが30になったら、
恋人というより、ペアレントって感じ」

生活費はついに打ち切られた。
しかし登場人物全員に、やる気は無かった。

「私たちはゴースト
何もしないゴースト
ただ笑っているゴースト」