微4°「waste tape」リリースしました。

elegirl labelという活動を2003年くらいからやっている。音楽、文学、舞台など横断的な活動をするレーベルがあったらいいなという構想で始めた。
舞台制作を離れたのは2008年くらいで、それからしばらくは仕事に勤しんで表現を発信するという作業から遠退いた。そんな矢先、2010年の年末に大阪でギロチンさんと会った。
ギロチンさんとは2006年にネット大喜利で知り合った。何年もの付き合いだったのでオフで会おうという流れだ。その時にElectribeで作り溜めたトラックをCDRで渡された。そのCDRにはかっこいい曲がいっぱい入っていて、「どういう形であれ発表したい」と強く思えるものだった。

半分をsayonara recordsに送って「The Lost Days」をリリースした*。直後に、震災が起こった。
全国に自粛ムードが漂ってなんとなく外出しないでいた時、半分暇つぶしで音楽配信を始めた。
CDRに残ったもう半分のトラックを「miloque kloque」というタイトルにしてelegirl labelから発表した。
それからネットレーベルという形を取り始めて、いろいろな出会いがあった。音楽にも人にも。

それから数年、ネットレーベルというカルチャーは次第に盛り上がりを欠いて、周りにあったレーベルもどんどんなくなっていく。自分もまた仕事が忙しくなって、またも表現を発信するという作業から遠退いていた。3年前にギロチンさんと会った時に「押入れから出てきたのであげます」と手渡されたカセットテープがあった。変換して聞いてみた感想を一言でいうと「ひどい」だ。ただ、音楽を味わう解像度は形容詞一言では足りない。もっと的確にいうなら「おもしろひどい」だ。
青年期のギロチンさんがカセットテープで遊んでみた無邪気な狂気がずっと続くので、何回聴いても笑えてくる。

現在の自粛生活で、なんとなく「miloque kloque」のことを思い出した。
置かれている状況がそうだからだ。ギロチンさんに「あのカセット発表しません?」と提案してみたら快諾してくれた。そんな流れで微4°「waste tape」ができた。
今回のアートワークはギロチンさんが描いた絵を加工して作った。この作業もなかなか楽しかった。

この「おもしろひどい」というニュアンスを共有してくれる人に届いたら嬉しい。


https://elegirl.net/label/archives/3058

*sayonara records閉鎖時に回収し、現在はelegirl labelで配信。

Company会社概要

デザイン
会社名
合同会社elegirl
代表
岡崎龍夫
所在地
〒150-0001
東京都渋谷区神宮前4-26-28 原宿V2ビル 2F
資本金
1,000円

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