職業訓練校で2ヶ月間講師をしていた。
老若男女さまざまな経緯の受講生がいて、PCスキルやリテラシーも想定していた以上にバラバラだったが、一番遅れをとっている人に合わせる、いわゆる「ボトムアップ方式」を採ったため、理解の早い受講生には物足りないないものだったかもしれない。まあ、そっちのが性には合ってる。
20名近くいる受講生にアシスタントなしというシチュエーションはそこそこにハードで、特に全員分のコーディングのトラブルシューティングへの対応となるとてんやわんやで、自我がどうにかなるかと思った。ハードさの対価として、一日6コマある講義で喋り続けるための事前学習もそこそこ必要で、獲得は本当に大きかった。
デザイナーやエンジニアに転職したい不安や渇望は痛いほどわかるつもりで、かつての自分に対してのカリキュラムみたいになった。ケアと鼓舞、ギャグと叱咤、それらをとっちらかしてぽいぽい投げた。混沌とはしてたがまあ活気のある授業になった。各所からの評価はあたたかいものが多く、諸々、無形の財産にしようと思う。
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4ヶ月参画していたアパレルECサイト案件の契約も終了。
講義では受講生のコーディングにレビューする機会は多いものの、デザインのレビューだったりコーディングのレビューされる経験がいままであまりなかった自分には、目からウロコが落ちる経験ばかりだった。こういうところに精神性は表出化するのか、と思った。 レビューまじ大事。
「神は細部に宿る」ということわざがあるが、つまり未熟も細部に宿るんだろう。
いい感じの奴を宿らせたい。
ちなみに指摘されたあれこれは、翌日自分の言葉に置き換えてしっかり授業内容に反映させてもらった。キャッチアンドリリース。
学びの多い現場だった。
本当にお世話になりました。
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プログラマーの美徳は、怠惰と傲慢と短気だという。
その下地の上に共有と合理化を重ねてきたのがIT業界だと思ってる。
怠惰に傲慢に短気に、適所に適切に適度に、色々を渡しあって行けたら楽しいだろうな。
まだコンテニュー、まだまだコンテニュー。
ねえどしたら君といつまでもいられる?
どこにある答え?ここ ここにある
リアル つかめない夢じゃないはず
ほっぺたつねる それをたしかめる