中山うりの10周年記念ライブに行ってきた。
会場はまさかのザムザ阿佐ヶ谷。老舗の小劇場だ。開演後いきなり始まった1曲めの最初のフレーズで、さっそくつかまれた。他の客もそうだったように思う。
終始耳と心が「美味しーーー!」って言っていた。そこからはずっとしあわせな演奏にぼこぼこにされるだけだった。中山うりが歌の他にもトランペット、ギター、アコーディオンをしれっと弾きこなす様は、音楽をやる人というより、音楽そのものだった。音楽が音楽着てるような感じ。贅沢な時間だった。
アンコールでは「マドロス横丁」を演奏していた。途中ピアノの人が急にソロを振られて、一瞬「え、俺?」って呟いたのだけど、すぐに対応していきなりフルスロットルのピアノソロをやってのけた。振られてから驚いてトップスピードまで1秒以内。この、いきなりオンに入る感じが本当にかっこよかった。
プロは内心テンパろうが傍目には平然とやってのけるんだな。