僕の運営しているヘンテコ音楽レーベル elegirl label 1年ぶりの新作リリース。
ele022 | pivotone – Soshu-Yakyoku

おなじみgnyonpixさんとgakiさんのユニットによる作品です。
アートワークはSara Shimizuさん。本当に3方ともいい仕事しています。
消えかけていたわけではないけど、忙しい中で音楽に対しての感覚を取り戻させてくれるいい機会だったと思う。ライトで優麗な作品です。ぜひ聞いてみてください。
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最近は名刺の製作依頼がちょいちょいきていて、うれしい。
そんななかでとばくんとかわいだのelegirl名刺が出来上がって、わりといい出来にしあがった。
ようやくイラレでのお仕事に体重が載せられるようになってきたと思う。


もっと勉強したいな。
ベルリナーミュージシャンのあんりさんと久しぶりに会って、いろいろ話した折に、彼がちょろっと(ヨーロピアン特有の言い回しで)「大切なのはcreativeかどうかってことだよ」と言ったひとことがわりと目からウロコだった。
そういえばミカサノ先生も夏に会った時「俺常に青コーナー側にいたいんだよなぁ」何てことをぽろっと言っていて、俺も、自分の仕事がイケてるかイケてないかを問いかけ続けるような環境にいたい。
願わくば、どこになにをしかけられるかっていう悪戯ごころで配色やカーニングやコーディングにのぞみたいと最近は思っている。もっと勉強したい。
ただ、最近はもやもやしている。
仕事との向き合い方も、季節の変遷の感じ方も、どうも自分の描くものとの齟齬があるように思えている。気持ちは逸ろうとする。二歩目に進むその前に、三歩目以降のことを考える。それは違うだろと。過程も見えていないうちに結果を欲しがるなと、言い聞かせているうちに歩みは縺れて、ころぶ。
地面に伏している脇を皆が皆、平然と自分を追い抜いて行くように感じる。
また蹴つまずいた。不器用すぎてそれでいてダンディでもない自分には呆れる。
だけど、つまづくということは歩いている証拠だ。それも変な道を。
つまづくことをおそれて歩けないよりだいぶましだと思える。誰もが簡単に歩ける道で転ぶたび、誰よりも上手に起き上がる術を身につけて、その地面にある砂利の色彩や形状を楽しみながら、いこうじゃねぇの。
なんて、完全に楽観できるほど甘くないけど。

渋谷で。今年一緒にお仕事する機会の多かった方々。
それぞれ別の分野でやばすぎるスキルを持っている。
「蘇州夜曲」
君がみ胸に抱かれて聞くは
夢の船唄 鳥の歌
水の蘇州の 花ちる春を
惜しむか 柳がすすり泣く
花をうかべて 流れる水の
明日のゆくえは 知らねども
こよい映した ふたりの姿
消えてくれるな いつまでも
髮に飾ろか 接吻しよか
君が手折りし 桃の花
涙ぐむよな おぼろの月に
鐘が鳴ります 寒山寺