●しみに満ちている

満員電車の中でみかけた週刊朝日のコピーにこんなんがあった。

「世界は憎しみに満ちている」

ボストンの事件を受けての記事だけど、ラッシュの中で見たくなかった。
これが共感を得られるコピーなのか?だとしたら結構やだな。

世界は憎しみに満ちているから、強くならなきゃこの身を守れない。社会は不安なことばかりだからいっぱい稼がなきゃ。
何かを頑張る理由が、それだけってのはやだな。苦しいべ。

けれど日本人の潜在意識にそれは少なからずあるかもしれない。戦争、敗戦、高度成長、バブル、バブル崩壊、震災を経てきた国民性だ、ポジティブにお気楽にいくのは難しいかも知れない。それでも、「世界は憎しみに満ちている」と聞いて、共感できたとしたら気の毒だ。一杯おごってやりたくなる。

もしかしたらそれは真で、戦争も飢餓も経験していない自分が知らないだけで、世界のほとんどはまじで泥ついてるのだとしても、だとしてもだよ、満員の電車の中で見せるな。憎しみ渦巻く中に投げ込む言葉としては最低なセンスだ。クソコピーだ。ネガティブなシンパシーなんか公共に求めんな。

あと、だからなんなんだ、ってところもあって、世界がいかにネガティブだろうと、それを言って終わりにするのはガキくさい。「世界は憎しみに満ちているから●●をしたらいいと思う」ここまで言えて大人なんじゃねえかな。●●は「大喜利」とか「モンゴル相撲」とかでもいいから。

そういうところがね、いらっとしたですよ週刊朝日。
ちゃんと考えれ。

「宇宙人の皆さん、地球は●しみに満ちています。」

「憎」とか「悲」とか「苦」とかあてはまんの最悪だわ、情けない。「楽」とか「慈」とか言いたい。「可笑」でもいいね。少なくとも後の方の解釈のためにがんばってる。

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