すべての武器をカレーに

いろいろな人が住んでいる街ゆえの軋轢は存在していて、

例えばベルリンに住んでいるドイツ人の中には黒人嫌いって人も、トルコ人嫌いって人も少なくないそうだ。確かに俺もトルコ人街でかばん盗まれた。
六本木の黒人がドラッグを売買しているのと同じように、俺の国で何してるんじゃ!という気持ちも分からなくはないけれど、イリーガルなことをしているやつよりまじめに生活している奴のほうが多いはずなんだ。結局、人種で判断するのはあまりにも早計だ。

自分は国として、アメリカがけっこう嫌いだ。
けれど、アメリカ人が嫌いなわけじゃない。陰で中指立てるより、飲みながらそういう話をするほうがよっぽど生産的じゃないかほんと。

ベルリンはいい街だけれど、他のドイツの町から嫌われてる節もある。
ドイツ人だって面倒くせえ人種ランキングでいったらだいぶ上位だ。
ディスくらう要素は誰だって持ってるので、「日本人ってマゾだよねー」とか「ドイツ人って融通利かないよねー」とか血液型診断レベルで笑って言い合えるくらいで済ませばいいんじゃねえの、とか思う。

閑話休題。

すべての武器を楽器に、という言葉がある。それはそれでだいぶいいけれど、
すべての兵器がカレーになったらいいなって夢想を昔からたまに考える。

ピストルから噴き出るカレー。空中からばら撒かれるカレー。
兵士たちはカレーをひたすらに浴びせあう。火傷もあるかもしれない。
夕暮れに兵士は血まみれではなく、敵国のカレーまみれになっている。
頬を伝うルーをひとなめしてみたら、自分の国とは違う味のカレーだ。違和感を覚えつつも美味しいと思う。この国はカレーをこう解釈してんのか、と考える。
またある兵士は美味しくないと感じる。粗末な食材、美味しくない水で作ったカレーは口に合わない。それでもそれを口にしている国の貧しい文化を思う。

いいとしこいた大人がカレーかけ合って疲労してなんていうか馬鹿馬鹿しい。
しかし殺しあうのはもっと馬鹿だ。帰って女房の作るカレーが食いたい。

そんなふうに思う俺はやはり夢見がちな平和ボケなんだろうか。

ちょっとの想像力があれば、簡単に人を見限ることなんてできないだろうとおもう。
戦争も死刑論もバカの産物だと思ってる。血を好むのが人間だっていうなら握手したり、抱き合ったりで十分相手の血は感じられるだろ。ほんと。

ソーラーヨーイトコサ サノヨイヤーサッサ

のどかな光を受けながら 思案に暮れている
しつこいノイズに動かされ 戦う日々がある

能面みたいな顔をして ハヤリのべべを着る
たくみな根回し アメとムチ 従う日々がある

オイラが働けば どなたが喜ぶの? あぁ憐れ空しい将棋の歩

勝負を降りましょエエジャナイカ 王様どうでもエエジャナイカ

被害者ヅラしてグチグチと やっかむ日々がある
表情変えずに無理無理と 頑張る日々がある

アタシが働けば どなたが喜ぶの? あぁ憐れ空しい将棋の歩

勝負を降りましょエエジャナイカ 勝ち負けどうでもエエジャナイカ
王様どうでもエエジャナイカ
エエジャナイカ エエジャナイカ エエジャナイカ

情報時代鼻で笑い でも 気になる日々がある
宗教時代鼻で笑い でも 従う日々がある

精魂込めました どなたか誉めてよネェ! あぁ憐れ空しい将棋の歩

勝負を降りましょエエジャナイカ 王様どうでもエエジャナイカ
ちんたまブラリでエエジャナイカ
エエジャナナイカ エエジャナイカ エエジャナイカ

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デザイン
会社名
合同会社elegirl
代表
岡崎龍夫
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〒150-0001
東京都渋谷区神宮前4-26-28 原宿V2ビル 2F
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1,000円

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