そんな言葉があった気がする。
つまり、未婚の独身男性は広げるのも畳むのもセルフなわけだけど、自分の場合は広げるのだけがうまくなった。
こころの在り方とかかたちとかそういうのに相変わらずこだわっていて、自分にしたらやわらかな愛や誠実や真心が、人によっては硬質だったり、感情で圧をかければ鋭利になってしまったり、優しく手渡すつもりが投げつけてぶつけてしまったりと、難しい。
きっと、うまくやろうとすればするほどどつぼで、なんにも考えてない時のほうがやわらかさと丸みを保てる。
そういえば大寒じゃないの。
寒いのは本当に苦手だ。硬く尖るし理屈っぽくなる。今年は例年より寒いだけあって、こころも言葉もうまく出ない。
喪失や揮発するものだけに目がいくけれど、これでもちゃんと、日々なにかを獲得できているだろうか。そして、収支にこだわらない強さを持てるだろうか。

春からしばらく旅に出るつもり。広げまくった風呂敷にいれる荷物なんてほとんどないのだけど、そろそろ支度でもするかという感じ。
広げた風呂敷のたたみかたを覚えないと。