70年生きる時間の多くは学校に消える。多くは仕事に消える。多くは睡眠に消える。それでも費やしきれない途方もない量の時間が山積み。塗りつぶさなくちゃいけない広大なキャンバスがただある。別に塗りつぶさなくてもいいんだけど。
ここのところは音楽をきいている。外国のネットレーベルで落としに落とした聞ききれないくらい膨大な量のエレクトロニカを聞いている。それでも残る時間は山積み。
電車を待っている間に、自分の身軽さが流木のよう心許ないものに思えた。やっぱり、消えてしまうことは容易い。それはそれで憧れたはずなんだけど、そうもいかなくて、どこにも帰る場所は見つからんなあ。
糞、時間が多いな。どこに帰るわけでもなくどこにいようか。なんだか終電を逃したような毎日だ。