祝杯の夢

夢を見た。

僕は広い部屋でもみと暮らしている。もみは先日結婚したからもうすぐ部屋を出て行くが藤井さんとも付き合ってる。(これはこれから藤井さんと会う約束が夢を見させたんだと思う)

部屋にいると桑田から電話が来た。出るなり罵詈雑言を浴びせてきた。ちょうど、もみがチンピラにナンパされて断りきれずに部屋まで連れて帰ってた。
これはしめたと、チンピラに電話を渡すと桑田は急にしどろもどろになって電話がきれた。

みんなで祝杯をあげよう。
藤井さんもやってきて、僕ともみと藤井さんとチンピラは居酒屋を目指す。天気の悪い真冬の朝だ。向かう途中に遭遇した淳二が出かけるのはやめろという。
「お前ら、今日は和也でさえ厚着する天気だぞ」
和也というのは僕の中学生時代の学校の番長だ。和也が厚着している。なるほど今日はそんなに悪い天気なのか。

構うものか。
祝杯だ、祝杯をあげたいんだ。我々は居酒屋に行くよ。

居酒屋は空気がわるく、コクヨの机に座った巨大な臭い奴らも見受けられる。下駄箱のおせんべいのようなぺったんこのゾウリが奴らの存在を示している。
「あの巨大な臭い奴らに見つかったらひとたまりもない。首から上を食いちぎられるよ。それでもよろしいでしょうか?」
と店員の酒井法子。

いきます。

今日も今日とて生命が生まれ死ぬ。結婚や別離や或いはなにもない退屈な一日を我々は祝いたいのだ。人間とは、祝杯をあげるために生きている生命体なのだ。みんな様々な事情があるなかで乾杯のグラスの衝突点でひとつになれる。

「桑田をやっつけた。おめでとう!」

目が覚めた。
新しい毛布のなかで感動的な夢がみれた。

夜は藤井さんにあう。

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