稽古のあとに神里さんと内田さんと飲みに行った。「一杯だけ」の飲みが一杯だけで済んだケースは人類史の中では稀有なことだと思う。餃子をつまみに二杯飲んだ。
この3人は年齢が同じで、酒の席で何かのスイッチが入ると熱っぽい話をしだす。「本気」について話した。おもしろい画だと思う。
どういう流れかその最中に神里さんが
「どうなっても、誠実さは失いたくないなあ」
みたいなことを言っていて、彼の言う誠実さというのが何に対してのものなのか、自分か他人か、まあ全部に対してだと思うんだけど、とにかくそれを、そうだなあと思った。
誠実だった日の飯はうまい。酒も。不誠実だったり、怠けたりした日はまずい。誠実をはかるものさしはシンプルなものに思える。
朝起きたら、太陽の光と、おまえの命と、おまえの力とに、
感謝することだ。
どうして感謝するのか、その理由がわからないとしたら、
それは、おまえ自身の中に、罪がとぐろを巻いている証拠だ。
ショーニー族の首長、テクムセ
そんな言葉があって、
この前いったTAMAROCK2009の、多摩川の土手で昼間っからライブを聞いたり、カレーを食べたり、ビールのんだり、子供と積み木で遊んだそのとき感じた土手のぽかぽかした気持ちよさがはんぱなかった。
そういう、土手の気持ちよさとか夕日のうつくしさとかに素直に感動できるのは、何者かへの畏敬を覚えるのは、無事誠実に暮らせてるということなのかな、ということを考えた。
酔っ払った内田さんが歩きながらうたってた歌を良い歌だなとおもった。家に帰って調べたら銀杏BOYSの「人間」だった。
銀杏BOYZ-人間