『宮本から君へ』復刻版全四巻を衝動買いして号泣。
この作品は「小学館漫画賞受賞」と「バブル期に最も嫌われた漫画」という華々し過ぎる冠を持っている。
端的にいうと
飯田橋の文具メーカーの営業マン宮本が本気で社会の犬をやる話となまなましすぎる恋愛の話。
二巻の宣伝コピーがかっこよすぎた。
「自意識?捨てろ。」
渋谷青山、岡崎京子、ピチカートファィブ、メロドラマ、全盛の浮き足立った時代にこんなしみったれた漫画かいたら嫌われる理由もわかる。
ところで、僕のまわりには勝負にこだわる人間が多い。なんでみんないつだって勝負にこだわるんだろう?ということ。つまんない背比べに意地になって腹を立てているんだろう?それは僕自身類に違わない。
それは最近常々疑問に思うことだった。
仲良くやることだってできるし、そっちのほうがたのしいのにそれをしない理由を考えていた。
「男だからだろ」
あー端的。
端的かつ的確。
男は往々にしてくだらないししょうがないしつまらないかもだ。けど凄く戦ってる奴ほど惹かれてしまうものなあ。
人間は感動するために生きていて、人生において稀にある「生まれてきて良かった!!!」って思える瞬間のために生きてるんじゃないかという作者の考えも共感できる。
あーもう生きるってすごいねやっぱ
高い買い物だったけどおとがめなし!