窓の外にいる子供のかん高い声がひどく羨ましい。
先日からの慢性的な体調不良に加えて今日はのどをいためてる。当然ながら病床は憂鬱だ。先刻口に入れたものを度々便器にちろちろともどす。
どうせなら潔く一発でもどしきりたい。もどかしい。
残暑すら終わってしまったのでどこを見ても寂しい。
部屋に差し込む陽光がどことなく弱々しい。気分を紛らわすために明るい音楽でも聞こうとしたけどやめた。音楽を聞く代わりに砂糖をふんだんに入れた紅茶を飲んだ。一分もしないうちに飲み終えるのが寂しい。
SEの会社の一時選考が通過。明日は筆記試験。こんな体調で大丈夫だろうか。何より採用が決まるまでにはなんとかしないと。紅茶を飲み終えた瞬間に堰をきったように様々なものがとても気がかりになる。
とてもじゃないが、煙草は吸えない。先週くらいから喫煙が嘔吐と直結するようになったので数日吸ってない。人の副流煙ですら気持ち悪い。美味く感じていた頃を思うと寂しい。
外にいる街の人たちは楽しそうだ。普段は俺自身楽しそうな人たちの中に入るはずなのに、今日は違うらしい。物事を俯瞰してしまう時はたいがい寂しい。何がそんなに楽しいんだ。
窓の外にいる子供のかん高い声がひどく羨ましく思えるのは、本当はそこに混ざりたいからだ。
年齢も体調も一緒に遊ぶのがはばかられる。
ここまで打ったらまた鼻血が出てきた。保険証の発行はまだしばらく先だ。