大切なものは限りなく多くて優先順位を見失っているうちに取り零しちゃあいけないものをぽろぽろと取り零して取り敢えず胃に穴ぽこだけ残ってる。ああそうか。ここからこぼれたのか。あれ、こんなに脆かったんだ。零したあとで無様におろおろと拾う。
酔いたい。疲れているのに眠れないのは最悪だから酒を飲む。
酔いたい酔いたい酔いたい。明日のことなんて知るか。どうでもよく思える強靭さがほしい。胃が嘲笑みたいに痛む。いたい。
飾り付けたいしろい手首
ほそい手首
女の人の手首
追憶なのか未来図なのかわからん。とにかくそんな手首の夢を見て目が覚めた。
間違っても誰かに分かってくれなんて言わないし、言えないし、言ったところで分かるはずもないのだが、分かっていながらこう、同情を乞うみたいな言葉に逃げる俺も嫌だ。でも文字にしねえと咀嚼できんし。
だからと言っておめおめとしてるいとまがあるわけでもなく、輝ける未来を目指せというから酷だな。本当に。
見てる見てる。
寝ても醒めてもそれしかないのだ本当は。
ちょっと間違えちゃっただけ。
訂正は全然可能。
そう信じたい。
とにかく胃痛止まず。
身も心も弱くて、恨めしい。