岡崎藝術座、観てきた。
駅前で連れを待っているとどうやら千駄木と千駄ヶ谷を間違えたらしい。
はらほろひれはれ。仕方なく一人で赴く。
ちょうど一年前に出演した劇団である。
作風は「素晴らしい茶番」だと思っている。
五十分程度の芝居だったが、いやあ、夢のようだあ。
支離滅裂で作品自体には全く意味などないんだろうけど、無駄な説得力のおかげで、色々考えさせられる。そんな罠のような芝居。
舞台上にある鏡に観劇している自分の姿が映る。とても馬鹿なものをとても馬鹿な顔で観ている己が映る。色々考える。いや、これは罠だ。
先日の利賀演出家コンクールで最優秀賞を獲得したと聞く。
「演劇人」という雑誌にインタビューが掲載されていて斜め読みした。
他の演出家が演劇とか表現を語っているのに対して、岡崎藝術座の演出家のインタビューページにでかでかと書かれていた言葉は
「資本主義経済は滅びるというアメリカ先住民の予言を信じている」
というものだった。
いいなあ。
神里さんは日頃、とても美しい戯言を吐いている。
芝居もそんな感じだった。美しい戯言。
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岡崎藝術座 第十五回公演「日常茶飯事」
期間:12月8日(金)~11日(月)
場所:千駄木ブリックワン
http://okazaki.nobody.jp/index2.htm