風がよこしま


巷じゃ風邪がはやっているそうで。あちらこちらでみんなひいてるなぁ。風邪のときは玉子酒と相場が決まっていように。

以前書いた作品で、どうしても「風邪」がちょっとした物語の鍵だったので、物語の最中ずっと風邪引いている女の子が、後半近くに飲んだ玉子酒一発で治るっていうシーンを挿入したことがあるが、つまり何が言いたいかって言うと、それくらい玉子酒の効能を信じているのだ。くそまずいんだけど。

病気はそういや、楽しかったな。
学校休めていいとも見れたし。公然とぐうたらしてられたし。何より安心して病床にいられた気もする。今じゃそんな余裕もない。今月頭に体調を崩してその日は一日中伏せっていたが、どうにも落ち着かず、かといって何もできず、不安感だけに頭を苛まされた。変わってしまった。なんだか残念だ。

ところで、もう一度超能力が使えるようになりたい。
子供の頃は、使えるものなんだと思う。記憶は曖昧だけれどいつだって俺は伝説の勇者だったし、(たまにフェルトペンで書いた紋章も浮かび上がっていたし)頑張れば、我流でもメラやヒャドやイオくらいだったら使ってたし、瞬間移動とかもできてたはずだったし、絶対いつかこの世の中には暗雲が立ち込めるから、その時は俺が救う気持ちもあった。今じゃあれだ。伝説の勇者どころか無名の演劇人だ。この差異。ギャップ。GAP。畜生。この年齢でそんなことを平然と言い出したらそれこそ気の毒な目で見られてしまうだろうに。けれど、いつかまた使いたいな、超能力。いつか救いたいな、世界。

また今日も深夜番組見ながら寝るんだろうけど。

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