大きなどらやきを食べてから出かける。
高校三年のときにできた「メル友」(当時全盛期)がいる。メールと電話をたまにするだけの関係が五年続いたのだが、東京に来るというので会うことになった。お互い顔知ってるし全然初対面感がないのだけれど。
浅草でお茶をして、和菓子食べてうろついて、夕飯食べて、帰りの電車を待つためにまたお茶をした。よく考えてみたら此処五年の俺の状況を知ってる人なんだよな。楽しかった。次会うのはまた五年後か?お互いどうなっているんだろうね。皆目検討もつきません。
何にせよ、浅草良いとこだー。はまるわー。また行こうとおもった。寄席も歌舞伎もやってるし。甘味処多いし。人力車にも乗ってみたい。寿司に天ぷら食いつくしたい。町の持つ特有の匂いが好きだ。
芋饅頭を食べながら栗羊羹を食べながらそんなことを思ってみた。シガーケースを買った。
浅草から帰ると、ショックなことがあった。ある意味失恋レベルでショックかもしれん。何よりへこむのは当事者じゃないから口出しができないことだ。仕方のないことだ。仕方のないことなんだよ。俺は自分のことを頑張るしかできないよ。
ぴかぴかの十円玉(平成十五年)にうれしくなったけど何の気なしにタバコを買う小銭として使った。とてもぴかぴかだったのになあ。でも、それが大人なんだろうなあ。
北国で銀行員やってるTに電話。第一子誕生は3月7日と聞いた。啓蟄だ。啓蟄舞台千秋楽翌日に出産を見に行くのも笑えるな。