煙草の害について

後輩と電車を待った。二人で総武線の最終電車を待っていた。どうでもいい、猫ひろしの話などしながら、彼は吸い終えた煙草を足元で踏みつぶした。
隣に座っていた男が言った。

男「おい、あんちゃん、邪魔や。」

と、男は後輩に吸いがらをなげた。

男「吸いがらそこにすてんなや。」
後輩「え?今投げました?」
男「ここ吸ってええ場所と違うんやけど。」
後輩「は!?だからって人に吸いがら投げていいんすか?」
俺「!?」

うわあ。意味わかんねえ。全然わかんねえ。
男「お前おもろいな。吸ってたのお前やぞ。」
後輩「口で言ってもらえたら分かりますよ!投げることないでしょ!?」
俺「…いや、お前が悪いよ…。全然わかんねえって…。」

そのまま電車内で口論が続く。周りの乗客から非難の視線。苦笑いで取り繕う俺。

俺「投げられた云々より、発端がお前だからよ…」
男「何か気にくわんかったら言ってみい。」
後輩「えっと、じゃあ、すみません。」
男は「ふん」と言って降りて行った。

俺「お前が悪い。」
後輩「東京こええ。絡まれたー。煙草ぶつけるなんて信じがたいっすよ。」
俺「俺、見てたけどよ、当たってないよ。煙草。」
後輩「え?」
俺「当たってないよ。」
後輩「まじすか!?うわ!」
俺「は?どうしたん?」
後輩「…謝りてえ。」
俺「は?」
後輩「じゃあ!悪いの100%俺じゃないすか。」
俺「だからそうだって!」
後輩「うわ、悪いことした。」
俺「いや…そもそもは吸いがらを捨てたのがよ…」
後輩「ありえねえ…」
ああ。もう間違ってるし、モラルないし、こいつは…。しかもこいつと一緒にいてこういう理不尽な喧嘩を目の当たりにしたのはかなり多くあるぞ、いままで。ふざけんな。

まあしかし、かわいい後輩のひとりだし。モラル欠けてるけど。モラル欠けてるけど。モラル欠けてるけど。

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1,000円

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