西岡兄妹の絵本が百円で売っていた。そんなものを見る目のない古本屋は大好きさ。それにつけても蔓延る拝金主義。豊かであるっちゅうことは経済的なものと健康的(心身)なものと文化的なものの充実を言う。何にせよ全然俺は豊かじゃねえ。けどけどさ、平和でいいやね。平和がいいやね。
冷えきった布団の中であたたまろうとのそのそするのさ。あたたかくなってくるのさ。外套のまんま眠るのさ。
いちいち云うな
荷でもねぇのに
三太郎野郎が
知りもしねぇで
ごたごた云うな
ロクでなし
質屋さ行って
やっとこさ
九(ちんけ)な野郎とは
てめぇのこった。
という歌を、新宿住所不定が教えてくれた。んーマンダムー。でも愛情つうのは消耗品だからよ。油断してると蛍光灯みたいに切れてしまうからよ。気をつけろー。と人々に言いたい。都電荒川線は銀河鉄道に接続します。緑色の切符(スイカ?)を持って行くのさ。行って帰ってくるのさ。夢。中央線沿線で喫茶店経営。素晴らしい夢。妻はケーキを作り、俺はコーヒーをいれながら退屈をもてあました客の話を聞く。そんな俺は凄腕建築士。今日も鉄骨を抜いて抜いて抜きまくる。許せないねあいつ。嘘ですが、知り合いです。
岡崎芸術座の撮影に行く。今日も一日が素早く過ぎた。脱兎のように素早く過ぎた。何かが摩耗していく。よくは分からないでいる。よくは分からないでいる。ただ言えることは、血塗れだ。血塗れだ。今日も誰かを傷つけたし、今日も誰かに傷つけられた。まあいいや。