それまでの人生では信じられないような呼吸困難。
狼狽と動揺がいっぺんに去来した。次に、悲しみと孤立感、苛立ちが目の前を回りだし、激しい自己嫌悪に苛まれ、心臓を吐き出したいような嘔吐感を覚えた。
多大なる迷惑を人様にかけて、コーヒー缶一本分の涙を流す。
飯は咽喉を通らないし、睡眠時間も減った。一人でいると時間の進みが遅い。テレビも音楽も小説も漫画も映画も、目にする気力はない。心身ともにかなり衰弱している自分に気がつく。
泣き言を言うために電話から離れられなくなった。話す内容は皆大体同じだし、それでも電話をするのは何て言って欲しいんだろう。多分、抱きしめて欲しいんだろう。自分の弱さの理由も、言い訳の詭弁にしかならない。何をしても、何をやっても、取り返せないものがある。
これからの生活が相当不慣れなものになっていくのも分かる。それなりに何とかやっていける気もしなくはない。もう今は、未来に、喚きも、言い訳も、足掻きもしないで向き合うことができる。泣きはすると思う。不安も尽きないと思う。けれど、次に飛ぶことはきっとできる。
今日起きたら7日ぶりにちんちんが朝立ちしている。ぶっちゃけた話、ここ一週間はインポテンツだったのでなかなかうれしかった。
次に飛ぶことはきっとできる。次に飛ぶために終わりを待ってる。
今は、ただ最後を待っている。過ちで飽和した俺の頚にギロチンが落ちるのを待っている。そしたら、次に飛べる。せーので飛んでいける。