知っている人も多いだろうが大学を辞めた。
公演の小屋入り3日前の話。そもそも、大学を辞める記念で打った公演でもある。大学生岡崎の墓石みたいなもので。
これから何をしていこう。
決まっていないわけじゃない。しかしそれは漠然としている。
何にせよ金が必要だ。金をためよう。
季節はすんごいスピードで巡る。埼京線の通勤快速なんて目じゃない。
眼前を通過していく。ぼやぼやしてるとやられる。はねられる。
表現も恋愛も勉強も趣味ですら、惰性でやりはじめたら辞め時だ。
仕事に関しては生活がついて回るから当てはまらんけど。
俺は東京が惰性になっちゃった。嫌いだよこんな街。
辞め時だ。
辞め時だ。
よーし。
公演準備期間中に、俺が以前に書いた脚本の稽古をしたが、どれも核質的なところは変わっていない。かといって成長がないわけじゃない。
「va」 病室の話。
「アカイロ」男三人のルームシェアの話。
「ネコビ」 風俗店の話。
家を整理して「月面喜劇」をふくめたこれら、以前の脚本を廃棄した。
書こうと思えばまた書ける。それだけの脳はある。あっても不都合はないけど、3畳の部屋にそんなもん置いておく余裕があるかって話さ。
ストックはまだまだあるし紡ぎたい新しい物語も湧いてきそうだ。
演劇でやるとは限らないが。
WDさんは自分の企画が終わってひとつき脱力生活だったというが、消耗した体力は1日で取り戻せる。
新しい生活の準備をしなくちゃ。真新しい生活の準備をしなくっちゃ。