今はただ
悔しい。
一番悔しいのは俺だろうし、
生じた迷惑を考えると申し訳ないし、
どうしたものだろう。
やりきれないね。ぶっちゃけ。
でも、そこはポーカーフェイスで明るく気丈にふるませて欲しいと思う。
俺がニコニコヘラヘラしていないと、やさぐれた怖い奴だし。
2003年秋のことを書いておこうと思う。
俺と某は団体を探していた。二人とも自分のいる劇団に疑問を持っていて、つまり要は新しい場所をさがしていたもの同士がじゃあ新しい場所をつくってしまおうと考えたわけだ。それで企画的に産まれたのが「少女感電」だった。
某が作演で俺がプロデュースという体勢で企画公演「FM」というのを考えていた。
日毎に話は進んでいった。
俺は不安もいっぱいあったけれど、やるしかないと思ったら楽しくなってきた。
休日に学校に赴いて広告のデザインを構想していたところに某から中止の電話が入った。理由はよく憶えていないけれど、まあ、色々だった。
悔しかった。人間を集めた手前の申し訳のなさもあった。
企画書は提出していたので、泣く泣く企画反故の文章を作成した。
それが少女感電の始まりだ。
先日、俺は作演という立場で中止という判断を下した。
悔しい。予定日に産めない悲しさ。それが自分の所為である悲しさ。
某もそのとき、同じ気持ちになったのだろうか。分かんない。
そんなことを考えている。
「ネコビ」はいづれやる。出来れば今年度中に。
それは思いついてしまった人間の責任。
登場人物は俺の頭の子宮で産まれたがっている。
おろすわけには行かない。堕胎はよくない。
これくらいのことで。そこまで追い込まれんなよ。とは言われるかもしれないが。
そういう性分だ。しかたない。
少女感電はまた産まれそこないました。
生理みたいなもんかもしれないです。
ただ
今は悔しい。
大丈夫だ。
大丈夫だ。
女々しい呟も此処で終わり。