【ロゴ】まるせ看板

亡き店の看板デザイン

1年ほど前に父から頼まれたロゴデザインはなかなか妙な案件だった。

亡き祖母の実家は戦後の九州でも有数な大きな商店だったという。
今では記録もほとんどないが、父がわずかな資料をどこからか見つけ出した。祖母の話や資料によるとその商店は「まるせ」という店名で、円にひらがなの「せ」が看板だったという。僕への依頼は、要は、その看板のロゴの制作依頼だった。

僕が生まれたときには既に無くなっていたであろうその店のロゴの制作。
「なんじゃそりゃ」とは内心思いつつ、3パターンほど提案を出し、そのうちの1案を制作し渡した。
数回の修正はあったものの、普段作っているようなものと比べると非常にシンプルなロゴになった。

それからしばらくして福岡へ法要に行った。
祖母方の先祖の墓に参る人は少ないのだろう。磨きがいのあるくらい汚れていた。
霊前で僕の作った「まるせ」のロゴを供える父を見つつ、親子での先祖孝行ができたような気になった。

まるせ ロゴ
■2014年3月

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